カラーレメディ

ホメオパシーで使うレメディという砂糖玉は、
物質を水で薄め、さらにそれを振盪することで作成します。物理的にはその物質が存在しない状態まで薄めるので、科学的根拠がないと言われています。

カラーレメディというのは、色のレメディでこれは光であり、周波数です。色をプリズムを通してアルコールにうつし、それをさらに薄めていく。
かなり不思議なレメディですよね。

日本では、あまり使われることがないようですが、私はクライアントさんにお選びすることがあります。

カラーレメディは、他のホメオパシーのレメディのように症状というより、その人の性格のバランスをとるような使い方をすることが多いです。どうのような性格であれ、良いも悪いもありませんが、バランスというのは大切で、優しい性格でも優しすぎることが短所になったり、何事も突き詰めて頑張れる性格も頑張りすぎはやはり体や心への負担が増します。

ホメオパシーの相談会をしていく中で、長年の症状を抱えていた方は、症状がよくなっても、長年の癖で、その人の性格の何々しすぎることが残ってしまう時があります。そのような時に、カラーレメディを思い浮かべます。


ケース紹介 Green

厳しいご両親に育てられ、怒ることを忘れてしまっているクライアントさんにGreenというレメディをお選びしたことがあります。

その方は、子供のころから、厳しい親の言いつけを守って生きてこられていたようでした。
虐待とも捉えられるようなエピソードを話してくださった後に、
「両親はとても立派な人で、厳しく叱られることもありますが、それは私のためを思ってのことだと思います。」とお話してくれていました。

大変分別があり、職場で理不尽なことをされてるようでしたが、耐えに耐えておられました。「相手の行動を理解はできないけど、しかたないと思っています。」

だけど、その人の目は、初めて来てくれた時から、怒っているように思いました。相談会を重ねるごとに、症状は少しづつ良くなっていきましたが、その目の印象は消えませんでした。

ある日、好転反応が出たことがありました。

「最初の症状はよくなっているので本当に感謝している。ただ、好転反応が辛い」
と冷静に話してくれていましたが、目から強い怒りを感じました。

ご両親に怒りを感じてますよね?ときいたり、理不尽な対応をされて怒ってますよね?と聞いても、怒りを感じるときもありますが、仕方がないと思っています。
相手も悪気があってしていることではないので等と繰り替えされていました。


自分の気持ちを抑え、現状にひたすら適応しようとする能力が大変強いと思いました。
それは社会で生きていくうえで大切なことでもありますが、自分の気持ちを押し殺すことにより、自分の他の力もそいでしまっているのです。

「希望がないと思っています。」自分の人生について話してくださっていた時、ふとそうおっしゃりました。

希望がない・無力感・淋病マヤズム等がgreenを指し示すワードです。

Greenは、思春期のレメディで大人になっても、どこか子供っぽ所がある人にあうレメディです。希望をなくしており、今のうつうつとした時間が永遠に続いていくと思っていて、それを受け入れています。それは、現状をコントロールしたいと思っているためで、未知なることが怖いのです。新しい世界に自分は無力だと思っています。

その方の性格とあっていたので、Greenをお選びしました。

次の相談会で、
初めて職場で、相手に言い返しました。との報告。相手を怒らせることになりましたが、結果として仕事へのモチベーションがアップしてよい方向に向かいました。とのこと。

グリーンの補色。反対の色は、レッドです。レッドは怒りの色であり行動力を支えています。怒りはその人を前進させてくれるのです。

これをきっかけに、ご両親の厳しい躾にも疑問を感じるようになりました。現状を維持して耐えるのではなく、よりよい未来を作ることができる。それに気が付いたようでした。

その方の、目の怒りのは、すっかり消えていました。

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日本ホメオパシーセンター京都京田辺 結恩