アンガーコントロールのところで怒りは不安から来ると書きました.
不安についてもう少し書いてみようかなと思います。
経験不足
初めての挑戦の時、誰だって不安になります。情報がなければ余計です。全く未知のことに挑戦するのは、勇気のある事だと思います。
だけど、1回でも経験があればこれは全く変わってきます。つまり経験というのが不安を和らげる要素として働いているということです。
初めての経験への不安はよい面でもあります。そのために準備をしようと思いますし、現状を知ろうとも思います。不安はそのようなやる気を発動させるための大切な感情でもあるのです。
自分を信頼すること
初めての体験をするとき、だれもが不安ですが、それに対する不安度は、違います。
不安症でなんにでも不安を感じる人もいれば、同じことにそこまで不安に感じていない方もいます。この違いはなんでしょうか?それは、自己信頼度によるものだと思います。
何も頼るものがないと不安ですが、その中で、
自分を信じられたら、どんな状況でもある程度安定していられるからです。それは心の支えになります。
余談ですが、
思春期の時期の問題行動はこの不安に由来しています。
自分を作り直す時期であり、精神状態がかなり不安定になり、自己信頼度が非常にさがります。なので、大変不安です。その為それが怒りになり、怒りの行動をしたり、不安になり、自傷行動などの行動がおこります。
なので、この時期、ただでさえ下がっている自己信頼度を下げるという行為は、その子の命とも直結するような行為になります。その点もっとたくさんの方に知って欲しいと思います。さなぎから皮を脱いでまだ柔らかい状態だとイメージしてください。ちょっとでも傷をつけたら、飛べなくなってしまいます。
大人になっても、不安感が強い方は、この時期をうまく過ごせていないことが多いです。
では、どうしたら信頼度をあげられるのかというと、それは、自分を知るということ以外にはありません。
自分を知るということ
相談会に来られる方で、ときどき、相談会に来てくれているのに、主訴を聞いてもわからないと答えられる方がいます。
お話をきいていると、たくさんの不安や恐怖を抱えています。
だけど、自分で見るのは怖いので、自分ひとりでは認識できないのです。
自分のことは自分が一番わかりません。
通常、様々な経験や思春期の時期を通して、自分を認識していくことにより、自己信頼度が無意識化で高まっていきます。
ところが、現代は、様々な事を実際に体験することが少なくなっています。特に画面を通したような、平面的な2次元の体験ばかりで、3次元の体験が少なくなっています。これにより、考え方も2次元になってきているように感じます。
2次元の考えは、2元論にもつながります。良い悪いだけでしか物事が考えられないと思春期に深く自分の奥に入っていけません。
自分の事を良い悪いだけで判断してしまう思春期を過ごすことで、自分がよい人間か悪い人間かくらいの認知しかできなくなってしまっています。
自分を理解できないから、自分を信頼できない。なので不安になります。
ホメオパシーにできること
私の相談会でのゴールはその人らしい生き方ができるようになることです。
その方に似ているレメディを摂ってもらうことで、その方は自分について知ることができます。自分の知らなかった面に気が付きます。
相談会を受けてもらうことで、そのようなことを少しづつ繰り返し、自分を知っていきます。それにより不安がなくなっていきます。
なので、アンガーコントロールにも影響を与えることができます。
そのように自分を知ることで、自分らしい生き方が自然にできるようになります。
もちろん、それでも不安になることもあると思います。だけど、不安だって、怒りと同じでそれが絶対にあったらいけないものではなく、初めての事やわからないことに関して不安に思うのは大切な事でもあります。不安が準備をしようとする気持ちを作ったり、現状をより知ろうとする気持ちを作ってくれるからです。
必要のない精神状態は、何もないです。
それが自分にとって良い状態かどうかだけなのです。
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