アコナイトのお話
ホメオパシーのレメディの特徴を覚えるのって難しいですよね。
擬人化したお話を作ってみました。レメディの特徴をたくさんいれていますが、
フィクションです。お話として楽しみながら読んでいただき、イメージを膨らませてもらえれば幸いです。
アコナイトが生まれる前、妊娠中の話
お母さんは、とても不安な気持ちでした。
初めての妊娠。出産に向けていったい自分の身体に何が起こるのか。予期しない妊娠であったこともあり、不安なびくびくした気持ちですごしていました。出産の際に自分は死ぬのではないか。そんな不安が頭から離れないのです。赤ちゃんが育つにつれその日が、刻一刻と近づいていると思うと、不安と恐怖でいっぱいになり、突然大声で叫びたくなり、息が苦しくなるときがありました。
そんなある日、その日も、不安な気持ちで、会社から車で家に帰ろうとしていた時、街路樹の隙間から、突然男の子が自転車で道に飛び出してきました。びっくりして、急ブレーキを踏みましたが、大きな衝撃とともに、自転車は転倒しました。突然のことに思わずつむってしまった目を開けると、そこには、倒れた自転車と痛そうな男の子。恐怖のあまり、そのまま身体が固まって動けません。頭も真っ白。自分がどうして今ここにいるのかもわからなくなってしまいました。
人通りのあるところだったので、周りの人がすぐに介抱してくれて、救急車も呼んでくれているようでした。どんどん集まる人をみながら、みんなが自分を責めているような気持ちになり、動機がおさまりません。身体が動かず。まるで金縛りにあっているような感覚でした。
ピーポーピーポーというサイレンの音ではっと我に返り、強烈なのどの渇きを感じました。
頭が熱くなり過ぎている感覚です。水をバックから取り出すと汗がだらだらとたれてきました。パートナーに連絡しようと携帯電話に手をかけました。
男の子は、大けがには至っていませんでした。車をよけて倒れたとき街路樹の木にぶつかり、けがをしたようで、街路樹でお互いが見えにくくなっていたようです。
警察から、夫婦で家に帰ったところで、トイレに一度も行っていない事に気が付きました。妊娠してからは、頻繁にトイレに行くようになっていたのに。気付いた瞬間に急に尿意を感じ、トイレに行くも、尿がでません。尿意はあるのに、膀胱が緩まないようなそんな感覚です。また不安が押し寄せてきて、突然パニックになり、夫に状況を泣きながらつたえます。
「そんな真っ赤な顔で叫ばないで、大丈夫。突然のストレスとショックによる一時的ものだよ。ゆっくり休んだらよくなるよ。」
「だけど、不安と恐怖で眠れそうにないの!休むことなんてできない!」
「なら、少し外を散歩しよう。涼しい風が吹いて気持ちよさそうだよ」
二人で、外に散歩に行ったところ、急にまた尿意を催し、尿がでました。そして気分も落ち着いてきました。
出産は夜中0時に始まりました。陣痛の波は突然、どくどくと激しいもので、痛みよりも、このまま死ぬのではという不安が強いものでした。
陣痛は長く丸一日ちかく続きました。赤ちゃんの首に臍帯が巻き付いているというのです。
緊急の帝王切開しかないとお医者さんにつげられて、ショックで気を失いそうになりました。自分は絶対に死ぬ。それは避けられないと思ったからです。
麻酔から目を覚ますと、赤ちゃんが隣で寝ていました。アコナイトの誕生です。
子供の頃のアコナイト
とても敏感なあかちゃんでした。
眠くて機嫌が悪くなるのですが、ちょっとでもお母さんがそばを離れたり、お父さんが帰ってきて、隣の部屋の電気をつけたりすると、それだけで目を覚ましました。
また、夜泣きの激しい赤ちゃんでもありました。決まって夜中0時になると、突然ものすごい大きな声でギャーと泣き始めます。
家族誰もが目を覚ます大きさです。抱っこして寝かしつけますが、なかなか寝付いてくれません。寝たと思ってもお布団に降ろそうとすると、またぎゃーっと泣き出すの繰り返しです。お父さんもお母さんも、ほとほと困り果て、疲れ切っていました。
幼稚園くらいになるととてもかわいらしく成長しました。
あいかわらず、匂いや音や光に敏感なところはありますが、元気にすくすく育っています。わりとやんちゃで、走り回ってお友達と遊ぶのが好きです。危険な遊びなども平気でするので目が離せません。友達の輪の中でも遊びを作っていくようなタイプでした。
ただ、夜中にトイレに起きた際、トイレの水が流れる音にひどく驚き、それ以来、おねしょをするようになっていました。お友達にはえばったところがあるので、おねしょをすることは絶対に誰にも知られたくないと思っていました。お泊りなどに誘われても絶対に行かないのは、そのせいでした。
一度、高熱が出る風邪をひいたことがあり、その際に肺炎になりました。
いつものやんちゃな様子は消え、人がかわったように不安がり、「このまま死ぬんだよね?」と言いました。「大丈夫よ」とお母さんが声掛けをするも、ぎゅっとしがみついて、不安から逃れられないようでした。ちょうど、誕生日の前の日でした。
小さいときはアレルギー性の喘息がありましたが、大きくなるとよくなっていきました。
活発で、様々な出来事に挑戦する子で、友達も多いです。無鉄砲にみえるところもありますが、かなり綿密にいろいろ考えたうえで行動しているようでした。
学校の文化祭では、お化け屋敷をクラスで作り、それを主導しました。人を驚かせるために細かく考えられていて、びっくりして怖いお化け屋敷として、話題になりました。
さらに、大人になるにつれ、正確性を増し、できる事がどんどん増えていきました。
一度、自転車に乗っているときに、交通事故にあいましたが、大事には至りませんでした。ただ、それいらい、心臓がびっくっとするようになり、閉所や広所が苦手になりました。
大人になったアコナイト
今は、営業職として働いています。相手の様子からなにを必要としているのか察するのがうまく、取引先の人との関係も良好で、成績はなかなかよいです。
時々、うまくいかなかったようなときに、胃が痛くなり食欲がなくなる事がありますが、同僚や家族と一緒にワインなどお酒を飲むのが好きでストレス発散になっています。趣味としては、山登りもしています。
ひとつ気になる事は、毎日の通勤列車が苦手なので、車で会社に通っているのですが、街路樹のある道を通るのが怖いという症状があり、少し遠回りして通勤していることです。
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