私と野口整体の出会いは、17年くらい前になります。クラシカルホメオパシーの勉強会に行っていたとき、一緒に学んでいる方が教えてくれたのがきっかけです。『風邪の効用』を読み。なるほどなと強く感銘を受け、野口整体のお話会に行ったり、子供に愉気をしてもらうようになりました。
私には、ちょっとした特技がありました。人の身体を触るとなんとなく、気になる部分がわかるのです。ずっと私は、それは、誰でもできることだと思っていました。目の前に見えることが、自分にだけしか見えないとは思わないですよね。それくらいはっきり見えていたのです。それが、大人になり、周りに見える人がいないと知り、なぜか不安な気持ちになりました。これはなんなんだろう?幻なのかもしれないなと思うようになりました。
そんなとき、野口整体の愉気に出会ったのです。先生は、いとも簡単に、「気になるところに手を当ててください」と言いました。私には、はっきりここだとわかります。でも周りの初めての人はおどおどしています。「感じてください。なんとなく気になるところがあるはずです」先生はそう続けました。私は、幻が見えていたわけではないんだと自信を取り戻し、初めて自分と言語が一緒の人がいるという喜びでいっぱいになりました。
遠くの国で違う文化に囲まれて生活している中で、唯一同じ国の人に出会ったときの喜びときっと似ていると思います。この人なら大丈夫という安心感があります。今でも、私にとって野口整体はそういうよりどころです。
ホメオパシーの相談会の前、私は必ず、野口整体の準備体操のようなことをします。氣を整えるのです。氣は、本当に不思議で、いまだに全容がつかめません。だけど、それをやるとやらないとでは大違いだなということだけは、日々実感しています。
ホメオパシーのレメディの動きは、科学的には証明できません。何百回と薄める液体に、物質をみることはできません。氣も見ることができません。そして、私たちの心の動きや痛みも見ることができません。見えないものには、見えないもの。見えるものには見えるもの。単純にそう考えています。
野口整体ってなに?という方は『整体入門』という本をお読みください。
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