ホメオパスになる前は、臨床心理を学んでいました。
そのような場で働いていて、カウンセリングのように、話を聞くのはとても良い場合もありますが、話をきくだけでは、なかなかよくならないという現実もありました。
なので通常、薬との併用というのが、基本スタンスでした。とはいえ、精神的な薬は副作用も多く、本来の症状で悪くなっているのか、副作用のせいで悪くなっているのかわからないようなケースもありました。薬をとると、眠ることはできるけど、湿疹がでるから、外には一歩も出たくないし、人にも会いたくないと言っている人もいました。薬を減らす方向にもっていきたいと思っても、気持ちの問題は、数値として、目にみえるわけではないので、減らすのは難しいようでした。
そんな中、ホメオパシーに出会い、そのような副作用なく、精神的につらい方へ対応できるかもしれないという希望を感じとてもうれしかったのを覚えています。
そして、ホメオパシーを学んでいくうちに、どんな症状も精神症状とつながっているんだなということに気付きました。症状のあるすべての人にカウンセリングが必要だったのです。
心療内科に通いながら、相談に来てくださる方もいます。お薬を摂りながら、併用して、ホメオパシーのレメディを摂ってもらうことになります。そして、心療内科の先生と相談してもらい、お薬を減らしていきます。
精神と心理。この領域は、まだまだ底が深く、現在わかっていることは、ほとんどないような状態だと感じています。内分泌の影響なども大きく感じますし、科学では、到達していないエリアの話も含まれてくるからです。自分自身も未熟だなと思い知らされることばかりです。そんな中ではありますが、レメディは、その人の内側に光をともしてくれます。その明かりを頼りに、小さな一歩を進みながら、気づいたら、暗闇から抜け出ていたという体験を今困っている人にしてもらえればと思い、日々活動しています。
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