ホメオパスでありながら、野口整体の話をすることの方が多いかも。。。
以前、野口整体について書きましたが、私の中の哲学は、常に野口整体とともにあります。野口先生のいうことで私が理解できないことはあっても、納得できないことはないのです。すべてが私を安心させてくれます。なので、迷ったときは、整体に戻ります。
沢山の書物や人に出会いましたが、そのように、全く同じ哲学を持っているのは野口先生だけです。
この本は、野口晴哉先生の奥様が野口先生との日々を回想したものです。何度読んでも新たな発見があり手放せません。野口先生の書いた専門書も沢山ありますが、この本は、その解説書になっているように思います。野口先生の文章には、難しい部分がありますが、昭子さんの本を読んでいるうちに、あ!と気づきのきっかけになってくれるのです。
もし、野口整体の本は読んだことあるけど、こちらは、まだという方はぜひ読んでみてください。また、何も読んでないという方もぜひ!小さなエピソードがたくさん入っている構成なので、忙しい方や読書が苦手な方も読みやすいと思います。
どのエピソードも素晴らしいのですが、『真意』という話は、出会ってから何年も経つ今も、深く心に残っている話です。
昭子さんのお父様近衛文麿さんとのお話で、私はこの話を読んで、様々なエピソードや評論をお持ちの近衛さんという人について、初めて少し理解できた気持になりました。
晴哉さんに『天行健』という言葉を書いてくれと頼まれ、「僕にはまだ書けない」と言いながら、書いてくれた近衛さん。そのお人柄を思うたびに胸がいっぱいになります。
表題の『朴歯の下駄』も大好き。読むたびに朴歯の下駄の音やにおいが感じられる。感覚に響くエピソードだなと思います。最後に、
「蓮華、未だ水を出でざる時如何」「蓮華」
「蓮華、水を出でたるとき如何」「荷葉」
との話が載っており、これが、この本の全体を貫くテーマでもあるように感じます。
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