フッ素について

「歯医者でフッ素塗布について、するように言われるのですが、どうしたらいいでしょうか?」

と聞かれます。

私は、自分も自分の子供も、フッ素塗布はしておりません。

数年前、歯医者に子供を連れて行った際、「フッ素塗布しますね。」といわれたので、
「フッ素塗布しないでください。」とお伝えしたら、

「え!なんで、フッ素塗布身体によくないって知ってるんですか?
そうらしいですね。私も最近知ったんです。よく勉強されているんですね。」
と歯医者さんに言われたことがありました。

知ってるなら、勧めないでよ~と思いましたが、歯医者さんは歯医者さんの立場や考えがあるのだろうと思います。また、調査結果というのは変わっていきます。情報をしっかりつかんで調べていくというところまで臨床の方には難しいところもあるのだと思います。


フッ素の予防効果とその毒性というは、かなり微妙なバランスだと思います。
私も、絶対に塗布してはダメ!とは思いません。

どんな薬やワクチンそしてホメオパシーもそうですが、必ずメリットとデメリットがあります。そして、一人一人、環境も健康状態もちがいますので、そのメリットとデメリットは違います。一人一人が自分の場合はどうだろうと考える事が大切だと思います。


フッ素の虫歯予防について

フッ素の虫歯予防効果に関しては、1900年前後に、フッ素濃度の高い水道水を使っている場所での虫歯の少なさというのが注目され、フッ素と歯の関係に注目が集まったことにより始まったといわれています。

虫歯が予防できる理由としては、歯の石灰化と細菌予防ということが論拠として挙げられており、フッ素が虫歯に予防効果があるということについては、様々な国で研究され、データも沢山あります。これだけあるのであれば、まったくの間違いではないのでは?
虫歯予防効果がある程度あるのだろうと思います。

ただ、一番古いデータとしてアメリカが1945年より水道水にフッ素を入れることにより、虫歯がかなり減ったというデータがあるのですが、それから50年以上が経った現在もゼロにはなっていません。またデータを長期に見ていくと、人種や経済格差によっても、差があるので、水道水のフッ素だけの理由ではない別の理由が入っているようにも思えます。


それと同時にフッ素は、骨や神経発達に影響を与えるという事実があります。
自然水にフッ素が含まれている場所では、長期にその水をとることで、フッ素症とよばれる症状になるという事もわかっています。

フッ素塗布を一時的にすることでのフッ素症はまだ報告されておらず、影響は少ないというのが一般的な結論になっていますが、薬品に敏感な子供には、影響がないとはいえないと私は考えています。

メリットとデメリットは必ず共存しますので、なんらかのデメリットがあると考え、小さなお子様へのフッ素塗布は、あまりお勧めできないと思っています。

一方、ご高齢の方や介護等が必要な方の場合どちらの方がメリットが大きいかは、変わってくると思います。

少し介護が必要なお母さまへのフッ素塗布を迷われているという事がありました。

口腔内の健康は、身体全体の問題でもあり、その表れの一つです。

なので、歯だけを虫歯から守ることはできないと考えていますが、その一方で口腔内の健康を守ることで身体全体への影響もあると思います。そう思うと、短期におけるフッ素の害というのは、アレルギーのようなものがない限り、ご高齢の場合は、フッ素の害と予防効果、安心も得られることを考えると塗布するという選択肢もあるのかもと思います。

水道水のフッ素

水道水へのフッ素を入れる事をしている国もありますが、それには明確に反対です。

実際、フッ素を既に入れている国でも、反対運動が常にある状態です。
長期にわたってフッ素を取る事でなるフッ素症も確認されています。そこまでして、フッ素を入れるメリットはないと思います。

ただ、水道水にフッ素を入れる事で、虫歯予防をしている国は、歯ブラシがあまり習慣になっていなかったり、貧困の差が激しく、全体の虫歯予防が難しいという理由など文化的背景があったりします。状況によっては、そのような対応が必要な場合もあるのかもしれないとは思います。

フッ素を入れている国でも、入れない方がいいという人の声が大きくなったり、やっぱり入れた方がいいとなったり、国によって、地域によって意見が常に様々なようです。

それは個人によって状況が違い、全体にとってよいという答えがないということを示しているのだと思います。だからこそ、日本のようにフッ素以外でも、十分虫歯予防できる状況であれば、フッ素を一律で水に入れるという考えは受け入れる事ができません。
そして、そのような状態であれば、デメリットがはっきりしない、フッ素塗布も基本必要ないと考えています。

身体の力を信じる

歯は、身体の状況を示す鏡でもあります。

歯だけ何かで予防しても、虫歯にならないわけではないというのは、虫歯ゼロになっていない、調査結果でもあきらかです。

虫歯になりやすい歯は、磨けていないのではなく、身体のバランスの崩れや臓器の弱りが考えられます。その自分の内側に目をむけて、サポートすることこそ虫歯予防につながると思います。

このフッ素の問題もそうですが、

表面的な弱っている部分に手をいれて予防とする考え方が主流になっていますが、その考えは危険だと思っています。目の前の不安の為に何かするという行為は、長期的にみたときにマイナスになることもあります。

自分の身体の生命力を信じて最大限に活かす

この点を忘れないでください。

そして、フッ素だけでなく、様々身体によいといわれているような物事に対して、
自分にとってどうなのだろうという事を一つ一つ判断していってください。



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日本ホメオパシーセンター京都京田辺 結恩