安岡正篤『活眼 活学』

私の趣味は読書ですが、様々な本を読むわけではありません。同じ本を繰り返しよみます。

なので、知識がたまりはしないです。またその本読んでるの?とよく言われます。

好きだから。知識が欲しくて読書してるわけじゃないのよ。好きだから読んでるのよ。実益はかねてないのです。

好きな作家はたくさんいて、好きな本もたくさんあるのですが、好きという気持ちとは少し違うけど、読みたくなる本っていうのも時々あります。それが、安岡さんの本です。

安岡さんの本に精通しているわけではありませんし、安岡さんの本についてあーだこーだ言っても、その良さも、内容もお伝えすることはできないと思うのでここでは書きません。

それでも、取り上げたのは、沢山の方に読んでほしいと思うからです。
昨今、なんとなく、社会や自分に違和感を抱え、迷い、さまざまなスピリチュアルな話やセラピストの教え占いなどに安らぎを求める人が多いですが、そのような人には、安岡さんの本をまず読んでほしい。易の本もあります。

有名な方なので、ご存じの方も多いと思います。戦争責任をとっていないとか、晩年の様々な出来事に悪い印象をお持ちの方もいるかもしれません。
それでも、私は、真っ当なことをただひたすら書かれているとおもいます。

少し古い本でもあり、難しく感じる方もいると思います。私も、正直読みにくく、わかりにくいなと思うところ多いですが、読むたびに新しい発見があり、読後晴れやかな気持ちになり、もう一回読んだらまた新しい学びがあるかもと、また読みたくなる。そんな本です。

著書は様々あります。どの本もいいと思う。どれかと言われたら、

やはり『活眼活学』。読みやすいです。
その為か、電車でも時々読まれている方を見かけますし、
刑務所にも置かれていて、刑務所から出た方が中で読んでいたと話されていました。
私の相談会の本棚にも実は入っております。

(三)座右の銘選話 から少し引用します。

引用

”元来世間の人々は、長編論文なんていうものによって人生を渡るものではない。大抵は片言隻句、即ちごく短い、しかし無限の味わいのある真理・教えによって、生きる力を得るのであって、論理的知識を駆使して長々と書き記された論文・論説などは、専門家の知識・技術の役には立つけれども、人生の案内にはならない。人生の幾山川を渡る力にはならない。”


この《座右の銘選話》の章は特に読みやすいとおもいます。

なんとなく、人生迷っているとか、悩んでいて先が見えないと
思ったら、この本を思い出してください。


日本ホメオパシーセンター京都京田辺 結恩