小正月と小豆かゆ

今年は季節の行事と合わせてホメオパシーや生活について書こうと思っています。
1月は、七草かゆに続いて小正月の小豆かゆ。

行事食

行事というのは、日常に楽しみを添える、ハレの日です。
楽しみには、食べ物がつきもので、その時期の食べ物が食べられます。その中でも、お正月は11日の鏡開きのお汁粉や20日の二十日正月、小正月までに食べるといいといわれる年明けうどん等、特に行事食が多いです。

それは、もちろん、様々な状況の人が昔はいて、その人達のお正月のお祝いがそれぞれあったというのもあると思いますが、現代もそれが残っているのは、お正月というハレの日の大イベントに対して、ケの日の普通の日常にもどるのに、身体も心もすぐには戻れないので、節目を設けることで少しづつ馴らしていく側面があるように感じます。

昨日まで、お正月休みだったのに、今日から仕事といっても、すぐに体も心も追い付かなくてなんとなく、だるいというのは、だれにでもある当たり前のことです。
(なかには、この切り替えがすごく上手にできる方もいます。)
特に寒い時期は、活動的になるまでに時間もかかります。節目を感じながら少しづつ身体も心もお正月から日常に戻していけたらと思います。

小豆かゆ

1日や15日には、小豆粥を食べる風習が地方によってはあり残っているようです。これは、旧暦では、新月と満月の日。

ホメオパシーをやっていると、月の影響を人の身体は大いに受けるのだということを実感します。なので、この日に小豆粥を食べるのは、魔除けの効果が高いといわれる小豆で、月の影響から身を守るためだったんだろうと感じます。

なかでも、1月の最初の満月の日、1月15日に小豆粥を食べる風習が残ったのは、様々な行事や神事が行われていた為だと言われますが、陰性の強いこの時期、陰の気を持った月の影響から身を守ることは重要です。風邪をひきやすい時期でもあるので、今後も大切にしたい行事食です。

我が家では、1月15日にも食べますが、そもそもの由来を考えると、満月の日に食べたほうがよく、さらに言えば、新月の日にも食べたほうがいいです。
今年でいうと、新月は1月13日、満月は29日にあたります。


小豆は、新豆であれば水につけておく必要がないので、お正月の準備をするときに一緒に新豆を購入。おかゆに入れて炊くだけでできます。豆の量はお好みで、苦手な方は量を減らすといいですよ。また、お正月以外は、小豆ご飯にすることもあります。

もともと、中国からきた風習で、赤色は悪いものを払ってくれるという、色による影響もあるようなので、小豆がどうしても苦手な方は、赤米などでもいいかもしれないですね。

月の影響を受けやすい方は、お試しください。

月の満ち欠けとホメオパシー

今回、赤色がよいということを書いていて、REDというレメディのことを思い浮かべました。赤色をご飯に写すというのは、まるでホメオパシーのように感じたからです。また、月について書いたので、LUNAという月のレメディについてもご紹介します。どちらもメジャーなレメディではないのですが、このようなレメディもあるということを知っていただけるとうれしいです。

RED

赤色のレメディで、陰陽やプラスマイナスといった、明確な二つの極を持っています。
現状と真逆のことをやりたいのにできないというような状況。頭は火のように暑いのに足は氷のように冷たい等、真逆のものが同時にあるような状況です。

基本的には、血液の症状によく、高血圧・貧血また、やけどなど炎症などにもよいです。
陰陽五行の火行のバランスが気になるときに試してみてもいいレメディです。

精神的には、怒りの問題があります。仲間や家族を大切にするので、そこにイライラを持っている方には、おすすめのレメディです。

SOLという太陽のレメディがあるのですが、対応する状況は、非常に似ています。
まさに、月の陰に対する色というイメージですね。


LUNA

月のレメディです。月から影響をうけますが、月の変化に敏感というより、それに本人はきがついていないような、鈍感なところがあります。

循環悪く乾燥しています。リズムのようなものはありません。上記REDのような極端な症状はなく、ぼんやりした症状をもっています。

基本的には、PMS月経前症候群やてんかんによいです。

精神については、月をイメージしてもらえるといいと思いますが、自分から進んでいくようなタイプではありません。思春期の頃特有の問題を現在も抱えています。

夢を鮮明に覚えていて、夜の方がどちらかというと得意です。
夢遊病によいレメディでもあります。


春へ向けて

そろそろ春です。自分でも気が付かないうちに少しづつ身体が緩んできます。気持ちのいい時期なのですが、緩むのが苦手な方は症状の出やすい季節でもあります。
今の時期から、深呼吸したりして、呼吸に意識をむけてみてください。呼吸は、吸ったり吐いたりすることで、緊張と緩和を繰り返しています。息が吸い辛い、吐き辛いなどあったら、そのつまりをとっておくことで、緩みやすくなってきますよ。
特に、吐くほうをゆっくり長くするようにしてください。

また、眠るのが苦手という方は、緩むのが苦手かもしれません。そのような方は、緩むことをがんばるより、忙しく動いたり緊張の機会を増やすほうがいいと思います。どんな人もずっと緊張していられないので、必ず緩む瞬間があります。そこを感じるようにしてください。緩む感覚を何度も体感して覚えていくことが大切だと思います。

春に向けて少しづつ気持ちの準備をしていけるといいですね。






日本ホメオパシーセンター京都京田辺 結恩