長女が
「小さい時、ママに絵本を読んでもらっているときに咳をしたら、
『咳をするならもう読まない』と言われた。」と妹弟に話していました。
この時のことを私もはっきり覚えています。5歳の時でした。
長女はアレルギー性のぜんそくで、アレルギーで咳が出ると本当に苦しそうでした。
化学物質に過敏なところもあり、私がホメオパシーを勉強し始めたばかりだったのもあり、喘息の症状をホメオパシーで対応していました。
本当にこれでいいのだろうかと責任感と心配と不安。
様々の思いが入り乱れて喘息の発作が出てくると、自分で自分を追い込んでいました。
コフコフという特徴的な咳が出始めると、喘息の発作がでます。なので、この咳がでてくると、私の不安は増大します。自分が親としての責任をちゃんと全うしていないんじゃないかという不安、自分は間違っているのではないかという不安。自分のせいで子供を苦しめているのではないかという疑念。
ある日、その咳がでてきた子供に耐えられなくなり、私はこの言葉を発したのです。
「咳をするならもう読まない」
子供にしたら理不尽この上ない言葉だったろうなとおもいます。
この話を子供がしているのを聞いて、私は当時の自分を思い出し、何とも言えない気持ちになりました。「頑張ってたな~」というあたたかな気持ちになり、それでいて、涙が出そう。
その場面をはっきり覚えているのに、その時の子供の顔を覚えていないのです。きっと悲しい顔をしていたんだろうな。でも私はその顔を見る余裕すら、そのときありませんでした。
「自分のせいだ」という自責でいっぱいだったからです。
子供を育てるということは本当に特別な事だと思います。
人の命と生活、そして未来という大きな責任がのしかかってきます。
様々な子育ての方法があり、正解があるわけでもなく、しかも、心配な事ばかり山のように起こります。
解決しないといけない問題が山積みで一つも間違えられないのです。
考えては、行動を繰り返し、一日があっという間に過ぎていきます。
私は自分の信じられると思うものを選んで、つまり自分だけを信じてその責任と向き合っていました。現在子育てをされている方も、きっと同じような状況だとおもいます。
その体験は今の自分にとって大切な体験でしたが、だからといって、その苦労が大事とは思いません。
もっと楽に子育てできたほうがいいに決まっている!
だれもが、余裕のある子育てをして欲しい。
子育ての経験を経ての私の結論です。その為に、親子クラスを始めました。
子育てで唯一,大切なことは、親が幸せで余裕があることだと思うからです。
助けを求めてください
子供たちが小さかった頃の事を思い出します。
あの時の長女の顔は思い出せません。また、もっともっと沢山、子供の顔をゆっくりみておけばよかったとおもいます。そのような余裕があったらよかったのに。
なので、現在子育てしている人には、その余裕を持ってもらいたいと思います。
今、子育て中の方はストレスをため込まず、どうぞ助けを求めてください。
子供の問題は親のせいではないです。自分を責めないでください。
子供になにか心配なことがあったら、自分の事を大切にしてください。
本当にその人らしく生きられたら、子供との生活が生き生きしたものになると思います。
自分が楽しくいられること。そのための努力を怠らないでください。
それまでは、子供と一緒にいるとき笑顔でいられないときがあってもいいと思う。
子供を理不尽に叱ってもいいと思う。
長女は、本当に懐かしそうに笑顔でそのエピソードを弟と妹に語っていたから。
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