どうしてわからないの?

子育てをしていて、子どもに対して、「どうしてわからないの?」と思うことありますか?
私は、たくさんありました。

一人目の時、一生懸命、何度も説明して、それでも理解してくれない子供に、
なんでわからないのだろうと考えこむことがありました。

当時、今より若くて、子どもに近かっただろうに、もう子供の気持ちが分からないでいたのです。


芋虫から蛹になって蝶々になる。

人間は姿が変わらないですが、このことをよく意識します。
蝶になってしまったら、芋虫だった時の気持ちはわからないのです。


今、「どうしてわからないのだろう?」と言っている方を見ると、
なんでわかると思うの?と伝えてしまいます。
芋虫と蝶では、見えるものも食べるものも違います。分かり合うのはとても難しいことです。


子どもと大人は違う。

子どもは子供の成長段階の中で生きています。
大人にとって良いことも子供にとって良いとは限りません。


例えば、大人にとっては、言ったことを守らなかったり、いい加減にごまかすことは、大した事ではない人もいます。誠実な方もいますが、いいかげんというのは、ある意味生きていく中で必要な事でもあり、ちょうどいい塩梅というのを大人になると誰しも持っています。

だけど、子どもにとっては、大きなショックだったり、
理解が追い付かないことがあります。

「明日、公園にいきましょ。」何気なく言った一言。
翌日が雨でも、子どもは、昨日、公園に行くって言ったのに。と思います。

誠実に尽くそうと思っても、子どもに誠心誠意を尽くす事は難しいなと思います。


その一方で、大人が見ると残酷な行為を子供は平気でしたりします。

虫を閉じ込めて、餌をあげなかったり、時々、その虫がきになって、いじくりまわしてしまう子もいます。大人だったら考えられない。でも、子どもの時残酷な行為をするから、大人になってもするということではないですよね。


子どもの時期にしか感じられないことがあります。
大人にならないとわからないことがあるように。


大人と子供それぞれ違う。

そして、何より違うなと思うのは、

子どもは、大人のいう事を聞こうとしてくれるということです。

わかろうとしてくれています。
わかろうとしてくれているのに、わからないのであれば、それは、分かる必要がなかったり、何らかの理由で分かることができないのだとおもいます。

子どもは、大人のいう事をきこうとしてくれている。このことは、大人はしっかり

理解してほしいです。


わかることはないという事に気が付いて気付いてください。


「どうしてわからないんだろう?」というのは、大人同士でも思う事です。
一生懸命説明しているのに、わかってもらえない。

それは、もともとの価値観が違ったり、考え方が違うから。

違う中で、どうしていけばいいのか考えていければいいですよね。

相手を否定するのでは、関係は終わってしまいます。相手を受け入れつつ、コミュニケーションしていくしかありません。


それと同じように、子どもとも、芋虫や蛹や蝶のように、まったく違います。
違う中でどうしたらいいのか。
こちらの意見はもう子供は十分わかっています。それでも、反応がないなら、それはできないからです。子どもができる方法を探すというのが次のすてっぷになります。


大人でも子供でも、相手を分かることはできないという事に気が付いてください。
そして、それは残念な事ではありません。
分からないからこそコミュニケーションをするのです。
話し合って、お互いにとってよりよい道を探す事ができます。


それでもやっぱり「どうしてわかってくれないんだろう?」


「どうしてわかってくれないんだろう?」と何回も思うようでしたら、

まず、自分が分かってほしいんだと思います。

自分のことを分かってもらえてないと感じているのかもとおもいます。
誰にもわかってもらえない、過去に、そのような体験があったのかもしれません。
子どもだけでなく、周りにも、理解してくれる人が少ないのかもしれません。

まず、自分のことを誰かにわかってほしいと思っているのだという事に気が付いてください。

だけど、残念な事に、自分のことを100%理解してくれる人なんていません。

でも、自分が自分を理解することはできます。
自分がどう思っているのか、自分は自分の一番の理解者であってください。


怖がりなところがある人なのかも。
思うように周りが動いてくれないと不安を感じるのかもです。
いろいろ考えて、分かってもらって進みたいのかもです。

自分を理解した先にあるのは、信頼です。

自分のことを理解すると、他の人ともコミュニケーションしやすくなりますし、

相手がどこにこだわりをもって、手放せないのか、自分がどんなこだわりをもっているのかわかるようになります。

そうやってコミュニケーションをとっていくことによって、周りを信頼できるようになります。

まず、自分を理解する→コミュニケーションが上手になる→相手を信頼できるようになる。

それまでは、周りが理解してくれない事は不安要素になるかもですが、

上記の流れで周りを信頼できるようになると、その不安は消えていきます。


繰り返しになりますが、

自分の言葉を理解してくれる人なんていません。

だけど、自分だけは、自分を理解することができます。

そして、自分を知ることで、周りとコミュニケーションが取りやすくなります。

そうしてそれは、最後に周りとの信頼関係につながります。


子どもとの関係もそうです。子どもは、すぐにわかってくれないかもですが、

自分をしっかり理解し、コミュニケーションを続ける事で、親子の信頼関係が生まれるのです。


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