春の過ごし方

春といったら、花粉症ですね。花粉症でホメオパシー相談に来られる方は多いです。

まず、春の身体の流れについてお話します。

冬は寒さから身体を守る為ギューッと締まって固くなります。思考も内側に向かいます。

このことは、以前のブログにも書きましたが、寒くなることで身体はギューッと締まってきます。それなのに、今年はあまり寒くなかったので、大丈夫かな?と思っていたのですが、春先身体が緩んできたので、不思議な感じがしました。そこまで寒くなくてもちゃんと冬の身体になっていたんだな~と思いました。

この時期は、寒かったり暖かかったりを繰り返します。体力が奪われる時期です。人により緩むのが得意だったり締めるのが得意だったりするのですが、この時期はどちらの人にとっても難しい時期になります。

寒暖を繰り返すことにより身体の循環に刺激を与え、血行もよくなり、老廃物を出したりという作業が始まります。しかし、同時にそれにより血管のつまりを招いたり、老廃物を出す作業が鼻水や下痢などといった症状として出てきます。

その一つ、大きな不快症状として花粉症があると思います。
相談会でも、一言に花粉症といっても症状は様々です。それは、ただ花粉の影響というだけではなく、その人の身体の反応だということを示しています。

目の症状 痒い人は、頭を使いすぎて、頭部の血や気の流れが悪くなっています。頭部のマッサージや目を温めるということがお勧めです。目を休ませてあげるのも大切です。
(一般の頭部マッサージにはかなり劣悪なものもあるのでご自身でされることをお勧めします)涙がたくさん出るという方もいます。肝臓のあたりを手やシャワーなどで温めてみてください。
鼻の症状 水のような鼻水が垂れる。食べている量に対して、内臓の動きが追い付いていません。小食にして、ウォーキングをするなどしっかり運動をするようにしましょう。
鼻詰まりの方も同じです。さらに身体の血流が滞っています。運動&小食が一番ですが、難しい場合は、手足をマッサージしたり、ほほ骨のあたりをマッサージしてみてください。自然につまりが取れてきます。

喉の症状 咳 体のどこか一部が冷えています。少し熱めのお風呂にさっと入って出てみてください。その時、身体が赤くなっているところとそうでない所とあるはずです。そうでもないところをシャワーなどで赤くなるまで温めてあげてください。またそこは、その人にとって冷えやすい場所でもあります。普段から気を付けてあげるようにしてください。

首・手首・足首そのあたりを冷やさないよう秋くらいから気を付けてみてくださいね。

顔がほてる・全身だるいなどの症状 山歩きがお勧めです。身体の循環がだいぶ悪くなっています。そんな時間も気力もない!と思われると思いますが、そのままでは、夏もかなりつらい状況になりかねません。思いきって、自然の中をしっかり歩いてみてください。
どうしても無理な場合は、お風呂をうまく使ってください。湯舟でリラックスする。出てシャワーで冷たい水を手足などにかける。また湯舟でリラックスをする。と繰り返してもらうことで、循環アップできます。ただ、のぼせないように注意です。実はこれは、湯舟から出るタイミングがかなり難しいです。お風呂が好きな方にお勧め。サウナでもいいです。
それと、腰回し。腰を気持ちよく回してください。こちらも、くれぐれも無理せずに。

どちらにせよ、忙しくて自分の身体のことをおろそかにしてしまっている可能性が高いです。お風呂で身体を労わってあげたり、自分の身体と向き合う時間をとってみてください。


今年の風邪の傾向なのか、現在いくつかの不調を聞いていますので、そちらも対策をお伝えします。

お腹の風邪 胃腸が弱っています。2月は小食と書きましたが、今年の寒暖は思いのほか激しかったので、小食にしているつもりでも、食べ過ぎになってしまうくらい、胃腸に負担があったと思います。水分や水っぽくて消化に良いものを食べるようにしてください。ハーブや野草の香りが癒してくれると思います。食事に使ってみてください。あんまりひどいときは、お腹を温めてあげてください。

咳の風邪 乾燥した軽い咳を朝と夜だけするというのが多いようです。冬の冷えを出しています。身体を動かして暖かくして、出すしかないので、たくさん動くことを心かけてください。大人の方は、肩や首回りの凝りに起因することがあります。そのあたりを良く回してみてください。その際、ゆっくり大きく回すのがコツですが、無理はしないでください。

熱っぽくて、鼻水が垂れる 栄養過多です。冬の間、ごちそうをたくさん食べましたね。
大根料理をたくさん食べてみてください。昆布だけで炊いた大根や細く切ってサラダにしてもいいです。食事量は減らしてくださいね。

春は、夏に向けての身体のメンテナンスの時期です。しっかり自分の身体と向き合い、冬の間に貯めたものを出し切ってください。それと同時に、冬の反省もしっかりしてくださいね。来年の冬の為に。

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日本ホメオパシーセンター京都京田辺 結恩