短所を育てる
子どもの良いところを見つけるのが得意です。
見つけようと思って見つけているわけではありません。実際、すごいと思うところが、自然に目に入ります。褒める子育てをしているわけじゃないです。良いところがあったら、伝えますが、事実を伝えているだけです。
短所だと思っていたことを褒められてびっくりした。と言われることがあります。
だって、長所と短所は同じです。どんなことにもいいことと悪いことがあります。
誰だって悪く言われたくありません。なので、良いほうにとります。そもそも、子供を見る時は、長所の方しか見えないことが多いです。
全ての短所に長所があると思います。だから短所ばっかりと思うなら、それを伸ばしてください。必ず長所になります。特に小さいころの短所は、どんどん伸ばしていいと思う。それは、結果として大きな長所を作ることになると思います。
たとえば
興味がすぐに移る子。落ち着きがない。⇒好奇心旺盛な子です。何にでも興味を持てます。
頑固で思い通りに行かないと怒る子⇒自分のやり方を絶対曲げない芯の強さがあります。
嘘をつく子⇒想像力豊か。そして、新しいものを作り出していくこともできる子です。
人の話を聞かない。⇒自分の世界を持っています。周りを巻き込む力になると思う。
ただ、短所を伸ばすといっても、
気になる行動というのは、もちろんあります。これは、短所とは別です。
嘘をつくことが悪いとはそんなに感じませんが、気になる嘘というのもあります。
激しい遊びが好きな子は活発で枠にはまらない子に多いですが、暴力的な子もいます。
周りに迷惑をかけるような短所は、困りものですよね。
でも、そういのはほとんど周りの大人のかかわり方で変化するように思います。
子供の感覚を理解してあげることが大切です。
たとえば、
笑顔や正解をいつも求める大人は、規則を守らないことで暴力的言葉や態度に子供をさらしていませんか?
暴力的なA君は、動きが激しいので、すぐ他の子にぶつかってしまいます。そのたびにお母さんは、「ダメでしょ!」とその子に怒ります。そのうち、ぶつかりそうになっただけで、「ダメ!」と大声をあげるようになりました。
よくあることだとおもいます。その気持ちもすごくよくわかります。
でも、悪循環に陥ってますよね。
怒るなと言ってるわけではないです。ただ、子供にわかるように伝えない限り、子供は怒られているだけになってしまうのです。それでは、常に暴力的なA君と常に怒っているお母さんは、同じです。
これが、子供の感覚です。
そして、大人にも大人の感覚というのがあります。
その食い違いで、問題が起きていることがほとんどです。
子供に枠はありません。枠を教えてあげることは、大切です。
だけど、教える立場なのだとしたら、子供の感覚を理解したうえで伝えてあげないと、子供は、わかりません。
私は、なにもされていないのに暴力を働く子を見たことがありません。かならず、何か理由があります。例えば、Aちゃんは、Bちゃんが遊んでいるおもちゃが欲しかったので、無理やりとった。
その場合、それはダメだと伝えます。もし、Bちゃんを叩いたらなおさらダメですよね。すぐにダメだと伝えてください。
でも、Aちゃんは、人が遊んでるおもちゃを見ると遊びたくなってしまうのです。それも理解してあげてください。だけどこれは、言葉にする必要はありません。心で理解していれば十分です。
「遊びたくなる気持ちわかるよ。でもダメだよ」
ルールを理解できる年齢は子供によって違います。
なので、他の子があんまり遊んでいないところで遊ばせるなどの工夫も必要だと思います。
おもちゃのあるところよりない、公園や野原で遊ばせてあげたほうがいいかもしれません。
そうすると、このままお友達と遊べない子供になるのではと心配という声をききますが、大丈夫です。他の子のものを見るとうらやましく思うのは、意欲の高い証拠です。それを伸ばしてあげれば、大きな夢を掲げる子になると思います。そして、逆にきちんとルールを守る子になると思います。決まりは守る。そして権利を主張する。そうしないと、手に入れたいものは手に入れられないことがほとんどですから。
他に、静かにしなくてはいけない場所で、静かにできないという悩みを持っている方も多いです。基本、子供は好きにしていたいという感覚を理解してあげてください。それを十分に理解したうえで、
「静かにしていてね」と伝えてください。
「そんな事いっても言うこときかない」と思われる方も多いと思いますが、
子供は大人の言うことを聞きたいと思っています。
このことを忘れないでください。
それでも走るなら、ききたいと思ったけど、走りたい気持ちが勝ってしまった場合です。繰り返し、ダメだと伝えてください。その子が走りたいと思う気持ちに負けないくらいの思いで伝えなくては伝わらないと思います。そこは、子供と親の意思の強さの戦いになります。
負けないでください。
だけど、子供の気持ちを理解しているのに、そこまで静かにしなくてはいけない場所ってそんなにないと思います。大人の都合でそのような状況にさせているので、こちらとしても、申し訳ない気持ちがあって、強くでれないので、結局子供は走るのです。
また、時間が長すぎるというのもあります。
子どもの時間は大人と違います。大人がちょっとと思うことも、子供にとっては、すごーく長いことがほとんどです。その子なりに我慢してたけど、もう限界と思って、走り出しています。
ダメなことはダメと伝えるべきだと思います。はっきりわかりやすく。
そして、子供の感覚もしっかりわかったうえで伝えてください。大人でも、ただ上から、ダメだといわれるより、自分の状況を理解してくれたうえでダメだと言われたほうが理解しやすいはずです。でも、その説明はいりません。大人と違って子供は、自分の気持ちをわかってくれているかどうかは、自然と感じ取ってくれるものです。
子供の感覚を理解したら、きっと短所だと思うところなんて一つも見つけられないと思います。むしろ長所だらけです。それでも、短所があったら、ぜひ伸ばしてくださいね。びっくりするような長所になると思います。
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