依存

依存には、大きく分けて2つあります。

物質依存 アルコール 薬物 タバコ コーヒー 添加物等
行為依存 ギャンブル ネット ゲーム 買い物 仕事 人間関係

この2つは、同じ依存でも違いがあります。
物質依存は、その物質が肉体に入ってくることによっておこる、肉体の依存です。
精神力とはあまり関係がなく、その物質をどれだけとったかということがポイントです。
肉体が欲します。肉体からそれを抜いていくことが大切です。精神力でカバーできる部分もありあすが、それはハードルが高いです。とにかく、その物質から離れることが最良でしょう。

行為依存は、精神の依存です。自尊心のアンバランスさと関係があります。健康な状態では起きにくい依存で、精神力が低下してしまっていることから起きます。また、健康が害されることにより、精神力が低下して依存の症状が現れることもあります。身体の健康を取り戻すことが大切です。それと共に、自尊心のバランスをとりもどしていける環境を作る必要があります。

また、どちらかの依存が始まると、もう片方の依存にもなりやすいです。どんどん依存体質になっていき、どちらから手を付ければいいのかわからなくなりがちです。このスパイラルに入るとかなり大変ですが、まず、依存物質から遠ざけながら、精神力を上げるという対応をすることになります。

ホメオパシーでは、それぞれ別々のアプローチ方法があります。

物質依存には、その物質をレメディとしてとることで、様子をみていくとよいようですが、それをとっていた期間が長ければ長いほど肉体深く入っていますので、時間はかかります。その間だんだん良くなっていくわけではないので、全く変化がないように思われがちですが、あきらめずに続けてもらうことが大切です。

行為依存は、バイタルフォースを正常に戻していくことが大切です。その人にあったレメディをとっていくことで、依存の時間には関係なく変化していきます。
精神的なダメージなどが要因となっていることが多いので、それを発見して解決していくことが解決への近道になります。

依存といっても、社会的に問題になるほどの依存があるケースは氷山の一角です。それほど問題ではないけど、なんとなく依存症状があるなというケースが多く、自覚が全くない場合もあります。とはいえ、依存の問題点は、例えば、軽い物質依存だった人が、体力が落ちてくることで、行為依存になり、さらに体調を崩していく中で、周りの人間関係にも悪影響を及ぼすような依存行為をするようになってしまうというところにあるように思います。

現在の高齢化社会は、まさにこの問題が中心になっているようにおもいます。体調のよいときは、保っていられた精神が、体力や体調が不調になることで、精神的に弱り依存していく。現在当たり前に起こっていますが、これは、依存傾向があるために起こっています。
自分がしっかり、最後まで自分として生き抜くために、自分の依存度合いをしっかり確認することは、今必要とされていることなのかもしれません。



日本ホメオパシーセンター京都京田辺 結恩